本日大事な1冊をご紹介してくださるのは
10月の企画展『ドクショ、の時間』に
布のコースターや
パンケーキミックス、チャイブレンドなどを届けてくれる
愛知県豊田市にあるパン屋さん、Kohaさん。
車でしか行けない場所にあるお店は、すぐ売り切れてしまうほどの人気ぶり....!!!
たまに出るKohaさんのパンが詰まった「パンの箱」を狙っているのですが、なかなか手に入らず。
Kohaさんのつくるものは、生きるために食べるような、そんな味。
Kohaさんのミックスでつくったパンケーキは甘すぎず穀物の味がきちんとします。
チャイミックスもお茶の味がしっかり。
大人になった今、そういったシンプルでおいしいものがいちばん贅沢なんだと感じるようになりました。
Kohaさんのつくるものを毎日食べているご家族が、
外食よりもおうちでご飯を食べたがるのが納得。
きっとお子さんも無意識のうちにわかっているのだと思います。
そんなKohaさんのおすすめの1冊がこちら。
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イタリアの幸せなキッチン
宮本美智子・文
永沢まこと・絵
中学1年の頃には将来の夢は決まっていた、というKohaさん。
それは絵を描く事か、料理を作る事を勉強する事だったそうです。
この本はそんなKohaさんが高校生の頃か...大学生の頃に見つけて何度も読んだ本。
挿絵も素敵で、料理の描写も想像力をかき立てられます。
兼業農家の田舎に育ち、築100年以上の大きな本家の長女として
自然と共に育ってきたKohaさん。
自然の良さも、大変さも、ある程度わかっています。
「着物の仕立ての仕事をしていた祖母と、
動物をなんでもすぐ飼ってしまう祖父、
好奇心旺盛で料理も家もなんでも器用に作る父、
何にもできませんが感情的で個性的で面白い母。(笑)
そんなこんなが、なぜか似ているなと思えた」
という、イタリアトスカーナの田舎暮らしの本。
Kohaさんにとって、イタリアの季節ごとの料理とリンクして、
自分の子供の頃のいろいろな思い出がよみがえってくる本なんだそうです。
kohaさんを作ってきた、美味しさの隠し味が
この中に隠れているようなそんな1冊です。
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