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2016/10/15 14:23

本日は浜松の素敵な本屋さん、BOOKS AND PRINTSの中村さんにオススメの本をご紹介いただきました。 


BOOKS AND PRINTSは浜松のカギヤビルという
古いビルの一角にある本屋さん。
オーナーがカメラマンの若木信吾さんということで
アート関連の本や写真集を専門に扱う本屋さん。
浜松に行く時は必ず立ち寄るお店です。
▶︎http://booksandprints.net



今月10日までBOOKS AND PRINTSでは
とっとり物産展&写真展を開催していました。
鳥取県を紹介する『TOTTORI TOTTORU』という写真展巡回企画にあわせ
鳥取の民工芸品や食べ物を取り寄せて物産展もという企画。
BOOKS AND PRINTSでは特別にオーナー若木信吾氏の写真展も開催されていたという贅沢な企画です。
書籍の販売にとどまらず、オーナーと親交の深い著名人を呼んでの
トークイベントや展示も積極的に行っており、
浜松における文化の発信地でもあるのです。

鳥取に実家があるわたしたちからすると、
自分たちにゆかりのある土地のことをたくさんの方に知ってもらうというのは
とても嬉しいこと。
それもこんな素敵なお店で。


そんな中での中村さんのオススメは、
カメラマンらしいチョイスで納得の、あの方の本なのでした。

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小さい伝記
植田正治




「鳥取の事はまだまだ俄かすぎて何も知らない事だらけですが、
直感的ですが、"ああ良いなあ"と思うのです。」

鳥取に興味を持つことになるのは2年前に行った宮古島での滞在が大きいと思う、と中村さん。

進学で浜松に来た宮古島出身の男の子と出会い、
その男の子から宮古島の色々な島自慢を聞いて興味を持ち、実際に一緒に行ったそう。
その時から、明らかに自分の中での「幸せな事」や「豊かな事」に対しての価値観が変った気がしたんだそうです。

以来、着目する様になったのが、
その土地土地の伝統工芸、伝統芸能、文化人類学、民俗学や、
もっと身近な事で言えば、そこで生活する人、その営みや風景。

確かに中村さんは
以前宮古島に行った話を聞かせてくださった際、
文化人類学に興味がでてきた、とそれはそれは楽しそうに話してくれたのでした。
大阪の民族博物館の良いところをきらきらした眼で力説し、
大学時代に文化人類学が専攻だったわたしは中村さんとお話しするのがとても楽しかったのです。


山陰地方は昔から民芸運動が盛んな土地。
窯元なども多く最近では若い作り手さんが戻って活動し
注目されている場所なのです。
中村さんも自分の興味が伝統や民芸に向きつつある中
国内外問わず行ってみたいというところが幾つか出てくるのですが、
その中のひとつが鳥取だったんだそう。


そんななか、BOOKS AND PRINTSでの
「TOTTORI TOTTORU」の展示が決まったそう。
それはそれは願ったり叶ったりだった、とのこと。
それが昨年の今頃ちょうど一年くらい前。

「実際に出掛けてみて感じた事は、
鳥取に"僕の思い描いていた豊かさの風景”があったということでした。
(数日の滞在なのに”豊か”という言葉を使うのは軽々しいかもしれませんが、直感的に)。

例えば、ある窯元は、気に入った陶土があるからそこに工房と住居を構えて作陶している
自然に寄り添って生きている人がいるというのが、素敵だなあと僕は思いました。
また、伝統継承の考えから窯元の娘さんは沖縄で修行の後、
一緒に同じ工房で親子で作陶されているというのはとても感激でした。
そして、この窯元の器でご飯をいただくというのはどんだけ幸せで豊かな事かと思うのです。」

また、忘れてはいけないのが鳥取を代表するカメラマン、植田正治氏。

「植田正治写真美術館では、写真集とはまた異なる植田さんのプリントにも心惹かれました。
また館内の雰囲気が、植田さんが優しく歓迎してくれている様な、包み込んでくれている感覚でした。
そして、大山の麓で大自然に囲まれた中にある美術館というのもとても居心地が良かったです。」

さらに嬉しいことに、
豊かな風景とは少し外れますが、
欠かせないもののひとつに我々夫婦を挙げてくださいました。

「実際に出掛けた時には、
"船寄さんの生まれ故郷に来ている" ”今度会った時にこの話しをしよう”
 とか常に意識として頭の中にありました。」

不思議と引き寄せれるかのように鳥取に興味を持ち、
訪れ、なんだか縁を感じた土地。

その土地や人のことを知りたい気持ちが今、中村さんの指にページを繰らせるのです。