繊細で美しい白磁の器を作られる反面、
すごく気さくな大谷さん。
以前より大谷さんのうつわを愛用しており
お店を始めることにした際、
真っ先に会いに行った作家さんです。
言葉の端々から作家として、自分の作るものに対して、
すごく真摯に向き合っているのが読み取れ
この方の作るものだったら安心してお客様にお渡しできる、と話せば話すほど思います。
何か迷った時、手を抜きそうになった時
「大谷さんだったらこれを良しとするだろうか」
「この状態で大谷さんに見せることができるだろうか」と考えます。
わたしにとってお店をする上で
商品だけでなく、存在自体が自分の中で欠かせない作家さんなのです。
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女たちよ!
伊丹十三
「とにかく格好良い。もうそれだけやわ」
この本を出された時、大谷さんの声が一気に華やいだのがすごく印象的だったのです。
こういう上司やったらよかったのになぁと話す大谷さん。
もしかしたら女の人で好きな人は少ないかもしれない、
うるさいおっさんやと思うかもやけど
思っていることをストレートにいうところとか良いよね、と。
確かに、周りで伊丹十三を勧めてくれる人は結構いて
それもそろってみんな男性でした。
そして決まってその方達は自分の軸をしっかり持っていて素敵だな、と思う人たちばかり。
大谷さんは、理由はよく分からない、とにかくかっこいいと言っていたけれど
きっとそういうことなんやと思います。
なんか、頭ん中見られてるようでいややなぁ〜
と本棚を眺めつつその割には
あっ、これも、これもおすすめやねんと次々本をだしてくれた大谷さん。
なんでもはっきり言われるその姿は自然体で気持ち良く、
でもいつも筋が通っていて
私からしたら大谷さんも十分「理想の上司」なのです。