2020/02/03 13:42
2 0 2 0.0 2.2 2 sat - 0 3.0 1sun
中村智美
船串篤司
2人展“ Trompe-l'œil”
トロンプルイユ【仏• Trompe-l'œil】
(仏蘭西語で眼を欺く意味から)シュルレアリズムにおいてよく用いられた技法でアートの錯視方法のひとつ。「だまし絵」「本物と見間違うほど精巧な描写をしたもの」
かねてより、船串さんの作品は
鉄のようだったら錆のようだったり
陶器であるのに「金属」のような印象を受けると思っていた。
ただそれ単体では印象のみに留まり特に金属と思うまでには至らなかった。
ある時中村さんの作品と出会った。
金属に漆を焼き付けた不思議な風合いは、一体なにで出来ているのかさっぱり分からず混乱した。
その作品がきっかけとなり、ほかにもステンレスの器や鉄の耐熱の器などを作られている中村さんの作品と、船串さんの鉄や錆のような作品を合わせておいた時
目からの情報は通ずるところがあるにも関わらず
素材は全く異なるもので
それらをみている人たちの頭の中に面白い混乱が生じるのではないかと思った。
鉄のような陶器の隣に漆器のような鉄があり、
騙されないぞと思ったら
今度は本当に鉄なのだ。
2人だからこそ起こる化学反応に騙されたり、騙されなかったりしながら
目に見えるものが全てではないと心に刻む、
そんな展示になれば幸いです。