ドクショ、の時間

ドクショの時間に寄り添ってくれる
お気に入りをご紹介する10月。
本の分野では
A P T#207でお取り扱いさせていただいている作家さんや、
素敵だなぁとおもっている本屋さんなど、
それぞれのお気に入り、をすこしずつご紹介いたします。
本棚を見るとその方の性格や思考がなんとなく読めたりするように
ご自身が大事にしている本をご紹介させていただくことで
その方が作っているもの、お店に対する考えが深まるような気がして
今回特別にみなさんの心のなか、を覗き見させていただきました。
本日10月1日、トップバッターは僭越ながら
わたしから。
みなさんよろしくお願いいたします。
親から子へ伝えたい17の詩
ドロシー・ロー・ノルト
谷川俊太郎
長田弘 他
双葉社
みなさんは詩を読むでしょうか。
わたしは実は、最近まで全く読みませんでした。
堅苦しい、真意がイマイチつかめない、教科書に載っているもの。
そんな詩のイメージを、
覆してくれた1冊の本。
「親から子へ」。
その名の通り
生きるとはどういうことか、
よりよく生きることの真意についてのメッセージが
短くシンプル、かつ強く綴られた
17の詩が1冊にまとめられています。
よりよく生きること。
それはきっと子を持つ親だけでなく
あらゆる自分の「大事な人」へむけたメッセージにも置き換えられるはず。
単刀直入な言葉たちで
心に響く詩たち。
まっすぐ心に向かってくるようなシンプルな言葉はわかりやすく、
贈り物にもして欲しい、大事な本です。
最近読書をする時間がなかなか持てなかったり
読んでも頭に入ってこないんだよね、なんて方にも詩はオススメ。
本から遠ざかっている人も、
読書の秋は詩を読むことから、始めてみませんか?
(本文・画像 APT # 207 船寄)
ちなみに本と一緒に小さなスプーンが写っています。
このスプーンは、木工家の富井貴志さんがいちばん上のお子さんが生まれた時に
お子さんでも使えるようなスプーンをつくられたのがきっかけにうまれた"chihiro saji"。
隣にそっと添えてみました。
明日はどなたの1冊になるのでしょうか。
お楽しみに!