本日とっておきの1冊を紹介してくださるのは、
普段からお取り扱いさせていただいており
今回企画展「ドクショ、の時間」に合わせて
本を読む側にそっと置いておくような
普段常設では扱っていない
小さいサイズのオーバル皿や、お盆などを届けてくださるcoguさんです。

coguさんのうつわは「作品」ではなく日々の「道具」。
その名の通り、coguさんの毎日には木の道具たちが溶け込んで
垣間見える素敵な食卓の様子に憧れている方も多いのでは。
そんなcoguさんのお勧めしてくれた本は、わたしも大好きお料理の名エッセイ。
うつわを大事に思う人は、きっと食べることを大事にしているんだと思うのです。
勝手にうんうん、納得して、なんだか嬉しくなってしまったのでした。
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「巴里の空の下 オムレツのにおいは流れる」石井好子
(暮しの 手帖社)
気取らないお話の数々と、ごはんへの愛に溢れる一冊は
お料理好きの友人の本棚より借りたのがきっかけ。
初版はなんと昭和38年なのだとか。
そして出版元は暮しの手帖社。
いわゆる当時のレシピ本なのだろうけど、料理の図解や写真などは一切なく・・。
頭の中であれやこれや想像するものだから、余計にのどがごくりとなってしまいます。
若いころ、フランスの人々は日本とはまったくかけ離れた野菜やお肉やお料理を(まさにフランス料理と言われるような)
毎日食べているのだろう、と大きな憧れをもって思い込んでいたから、
当時の読者が、「グラティネ」や「プール・オ・リ」 なんていうお料理を
どんな風に想像したのかと想うだけでまたワクワクしてしまう。
一度だけ、フランスを訪れたことがあるのだけど、家庭的なお料理はもちろんあって、
華やかなシャンゼリゼ通りに焼き栗の屋台がたくさん並んでいたり、
レストランではステンレスの大きなお皿にクラッシュされた氷と、牡蠣が山盛りに運ばれてきたり。
そんな驚きと感動を本に重ねながら、空いた時間にサラリと読めた一冊です。
きっと、
フライパンにバタ(このバタという言い回しがとても気に入る)を溶かす音がずっと聞こえてきますよ。
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cogu
北海道で木の道具をつくっていらっしゃいます。
暮らしに寄り添う道具たちは温かみがあるのにかっこよい。
食べ物をぐんと美味しそうに見せてくれるcoguのうつわ。
IGから垣間見える普段の暮らしや
coguのうつわのスタイリングも素敵でファンが多く
APT # 207でもすぐ無くなってしまう人気者なのです。
今回企画展にお願いした商品の他に
常設でも扱っているオーバル皿や
前回好評だった八角リム皿、緋桂のリム皿(1番目の写真のもの)なども一緒に入荷しております。
是非一度手に取ってくださいね。