秋の風が吹くのにあわせ
待ちに待った徳山久見子さんのうつわがやってきました。
徳山さんのこの"型染"のラインは
一度形を成形したあと、乾ききる前にさらに
型紙を乗せ化粧土を重ねる工程を経て作られます。
手間がかかる分、それによってこの独特の柄と風合いが生まれ
同じものでも全く違う顔を見せてくれるのです。
徳山さんでもその時の天候や窯のご機嫌によって
どんなものが出てくるのかわからない
それが故に"自分だけ"の思い入れも強くなる
まさに一期一会のうつわたち。
秋の夜長
寒い冬
このマグ片手に
ぬくぬくしながらおうちでの時間を楽しんでいる、
そんな光景が浮かんできます。
この例えるなら
北欧の古いうつわのような不思議な色合いは、
なぜか天気の悪い日が似合う。
真夏にうまれたわたしは
寒い日はだいっきらいなのだけど
徳山さんのうつわがあれば
それもけっこう悪くないとおもっている自分に気づくのです