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A平置きし、外寸を測定しております。手作りの商品のため、ひとつひとつ差異がございます。また、色の出方や釉薬のかかり具合など少しずつ個性がございますが、てづくりの品の特徴としてご理解ください。
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2015/11/10 20:54

APT # 207    おうちにこもるweek企画
「冬に読みたいオススメの本」
2015.11.10
No.8
One man's Wilderness - An Alaskan Odyssey-  /  Richard Proenneke
recommender : TAKAHASHI DESINGN INSTITUTE



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One Man's Wilderness -An Alaskan Odessey- (ノンフィクション。翻訳版タイトル「独りだけのウィルダーネス―アラスカ・森の生活」)」

厳冬で知られるアラスカの無人の地でみずから家を建て、必要なものを作り、たったひとりで30年近くもの歳月を過ごした男の(最初の16ヶ月間の)記録。
よくある「都会の生活に疲れた主人公が人生を見つめ直すために自然のなかで暮らす」というような話ではありません。ネガティブな言葉はほとんどなく、ただアラスカの自然が賛美され、そのなかで暮らす厳しさや喜びがときに淡々と、ときに文学的な言葉で綴られています。
リチャードが撮った写真もこの本の楽しみのひとつです。アラスカの美しい自然のほか、彼が建てた小屋やその内部の写真、また、彼が作った料理の写真も載っています。雪のなかにぽつんと建って灯りをこぼす小屋の写真をみると気持ちがほっこりと温かくなります。小屋のなかには暖炉やオーブン、ベッド、デスク、調理器具など、暮らしに必要なものがそろっており、寒い冬でも快適に暮らせることが分かります。採集したブルーベリーで作った自家製ソースのたっぷりかかったパンケーキや、フライパンで焼いたマスなどの写真もとても美味しそうです。こうした写真から、リチャードはアラスカの地で単に「生きること」ではなく、人間らしく「暮らすこと」にこだわりを持っていたことが感じられます。
外出もできないほどの大吹雪で丸一日家にいるしかなくなった日、外の雪景色を見ながら「リチャードは外に出られない雪の日をどんなことを考えて過ごしていたのだろう」と思いながらこの本を読んだことを思い出します。アラスカといっても冬しかないわけではありませんが、冬になると読みたくなる一冊です。アイスランドのエレクトロニカユニット「múm」のfinally we are no one」というレコードを聴きながらこの本を読むと、自分も雪のなかに建つ暖かい小屋のなかにいるような気分になります。


たったひとりでアラスカの無人の地で暮らすこと自体は無謀とも思われる行為かもしれませんが、主人公のリチャードはあくまでも現実的です。狩猟・採集でも食糧を確保しますが、この地で手に入らない小麦粉や調味料などはあらかじめ必要な量を運んできているほか、定期的にパイロットの友人に頼んで(当時は飛行機でしか行けない場所だったようです)物資を届けてもらっています。「助けを借りずにひとりでやる」という意固地な態度はなく、厳しいアラスカの自然を前に決して過信せず、自分ができる範囲で自然と共存しようとする姿勢にリチャードの堅実な人柄をみることができます。



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recommender profile
TAKAHASHI DESIGN INSTITUTE 
余分な機能や装飾を削ぎ落とした、シンプルで合理的なデザインを追求したものづくりをしているブランド。
自分自身が「本当に欲しいもの」を追求するためにものづくりをはじめ、主にレザー作品を製品している。
現在家具作りについても勉強中で、今後は木工分野にも活動の幅を広げていく予定。