APT # 207 おうちにこもるweek企画
「冬に読みたいオススメの本」
2015.11.11
No.9
ない世界 / 江口宏志
recommender : APOTHEKE FRAGRANCE
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「ない世界」。
「12ヶ月、12の自分なくしの物語」。
それだけですでに惹かれるタイトル。
「これは1日ですらすら読めました」
と、菅澤さん、
そうかそんなに良い本だったのか、と思って聞いていると
「もう、しょーもなさすぎちゃって。笑」
あれ?笑。
「シュールで笑えます。面白い。笑」
ひとつずつ「○○がない世界」を自らに課し、
生活してみたことを書き綴ったユトレヒト元店長、江口さんの「なにかをなくしてみることで自分を再発見していく」エッセイ。
自己啓発本とかそういうのではなく、本当に実験してみて自分が感じたことをそのまま書いている文章は読みやすく、
身近で、笑えて、でもその分リアルに「ない世界」についてはッとさせられる本。
普段忙しく製作の日々に追われている菅澤さん。
香料や製品をつくるときは、分子レベルで考え、
きっちりこれは何g、あれは何gと、数字と計りとの戦い。
気を常に張っていなければいけない、
そんななかでは新しいアイディアや、デザインなどは全く浮かぶ余地がない。
「僕はよくひとりキャンプするんです。
それも寒くなりだしてから。
夏は家族連れで人がいっぱいいるでしょう。」
忙しいと、外に出てリフレッシュしたくなるそう。
休みの日の夜、1人で焚き火をしながらの時間。
大抵電波は届かなく、周りにも人はおらず、いうなれば日常と遮断された菅澤さんの「ない世界」。
やることがなく時間が余るので
ゆったり映画をみたり本を読んだりする、この時間が自分にとって大事なんだとか。
「今、ちょっと器用だったらすぐ真似できる世の中でしょう。
ネットでいろんな情報を仕入れることができるし。
自分だってネットやなにか他のものでインスピレーションを得たり、これいいなぁと思ったりする。
でもそれをそのままやっていたらただの真似になる。
こういった"ない世界"で、頭の中を一度無にして整理するんです」
そうやって生まれたアポテーケの香りたちは、
確かに菅澤さんにしか出せない香りと種類。
(※よかったら第5回でその辺に触れているのでごらんください)
今夜はそっと、携帯の電源を切り
お香やフレグランスキャンドルでリラックスしながら
自分と向き合う時間をつくるのはいかがでしょうか。
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recommender profile
APOTHEKE FRAGRANCE
調合からパッキングまで、全て自分たちの手で行うルームフレグランスブランド。
オリジナルの香りにはたくさんの種類があり、
他にはない香りにファンが多く、APT # 207でも繰り返し買われる方が多いです。